太田久助吟製について
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太田久助吟製の暖簾が掲げられたのは江戸末期。此の地に伝来した金山寺味噌と共に、醤油の醸造を手掛けていました。
豊かな素材と清らかな水に恵まれたこの湯浅で、先祖代々の製法と味を受け継いできました。
百五十年を越えて
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味噌が生み出されるのは、江戸時代末期、天保12年に建てられた蔵から。冬暖かく、夏涼しい蔵には先人の智慧が詰まっています。
その蔵に住うのは、目には見えないけど、味噌をおいしくしてくれる酵母菌。この先代からの贈りものが、此処でしか生まれない味噌づくりを支えます。
江戸時代から続く蔵
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麹の様子を手指でひとつひとつ確かめ、ほぐしていく。その感触から、代々伝わる智識と指に刻まれた経験で、微細に調整を行います。
過去とまったく同じ気候が来ないように、味噌づくりも気候に併せて変わります。作り手の細かい心配りが行き届く味噌をつくりたいから。慈しむように、丁寧に、昔ながらの手作業にこだわっています。
すべて手仕事で
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現在の当主、平野浩司は六代目。
職人となる前は全く異なる仕事をしていましたが、この蔵を受け継ぐために先代に弟子入り。先代の元、創業からの伝統製法を受け継ぎ、次の時代へとつなぐ挑戦を夫婦で始めました。昔も今も、地域で愛される味噌をつくる。そのために家族が一丸となり、変わりゆく時代に、変わらない味をつくり続けていきます。
伝統をつなぐ